「サブスク」で変わる私たちの消費体験

  • ブリタニカ・ジャパン

 

この2年、新型コロナウイルスの影響で私たちの生活は一変しました。ライブやコンサート、演劇映画を楽しむために会場や劇場に足を運ぶ機会が減り、録音録画したものをひとりで聞いたり見たりすることが増えた、という人は多いかもれません。エンターテインメントを楽しむとき、あなたにとって、ライブでの体験と収録したものを通した体験では、どちらのほうが魅力的ですか? また、なぜ自分がそのように感じるのか、考えてみたことはありますか?

あえて、「ライブ形式 VS 収録形式」という構図で考えてみます。まず前者ですが、音楽イベントなどに代表されるように、ほとんどのライブパフォーマンスは観客に強い臨場感をもたらし、リアルタイムで生の体験を味わえるイベントになっています。共通の趣味をもつ人たちと同時に同じ体験を共有できることも大きな特徴です。では、後者のほうはどうでしょう? 収録形式なら、上演時間に関係なく、いつでも好きな時にお気に入りの音楽や映画に接することができます。ここ数十年のデジタルメディアの発展によって、私たちはメディアを通じた体験を、時間や場所にとらわれず個人で楽しめるようになりました。さらに最近では、毎月定額料金を支払うことで、無制限にテレビ番組や映画、音楽などを楽しめるサブスクリプション(略してサブスク)というサービスを利用している人が増えています。 実際に使っていなくても、Amazon Prime MusicやAmazon Prime Video、Hulu、Netflixなどのサービス名を見聞きしたことのある人は多いでしょう。

長らく人々にとって、ショッピングモールと映画館は、時間とお金を消費するのに人気の場所でした。しかし、日本のデパートの売り上げは20年前と比べて3分の1以上減少しているそうです。一方、世界のエンターテインメント産業は、2015年以降60%以上も伸びていて、これはサブスクリプションをはじめとするデジタルサービスの成長によるものです。

サブスクリプションサービスは、音楽や映画などの娯楽作品に限りません。最近では、洋服やバッグ、自動車などの物理的商品でさえ、サブスクリプションで提供されています。つまり、人々は商品を買って所有する代わりに、商品を共有するサービスにお金を支払っているのです。これは、テクノロジーを活用して、物やサービスを共有する「シェアリングエコノミー」という考え方が広がってきたことの表れでもあります。これまでは、物を多く所有することが成功の証とされてきましたが、今後は「所有する」よりも「共有する」ことのほうが主流になるかもしれません。私たちの消費体験はいま、大きく変わりつつあるのです。

ブリタニカ・ジャパンでは、こうしたテーマを探究していくSTEAM教材「体験の共有」を、経済産業省の「STEAMライブラリー」で提供しています。

ライブ形式の娯楽作品にしろ、収録形式の娯楽作品にしろ、シェアリングエコノミーにしろ、これらはすべて社会の中のさまざまなシステムと関係しています。この教材では、テクノロジーがもたらす社会の変化を社会科学の枠組みを用いて理解しながら、市場を分析し、自分の体験を踏まえて製品やサービスの特徴・問題点を洗い出します。最後に2025年に見込まれる人々の需要をとらえて、新しいサブスクリプションサービスや製品の提案をおこなうことを学習のゴールとしています。

詳しくは、経済産業省「STEAMライブラリー」のサイトでコンテンツをご覧ください。

STEAMライブラリー – 未来の教室「体験の共有」

質の高い商品とは、目的にかなったものであり、必ずしも高価なものだったりハイスペックなものだったりするわけではありません。それほど遠くない、ちょっと先の未来に、どのような製品やサービスが人々から望まれ、新しく生まれて、私たちの体験を変化させていくのか、自分たち自身で商品開発の案を練りながら、思いを巡らせてみましょう。


ブリタニカ・ジャパンは、2020年度『経済産業省「未来の教室STEAMライブラリー事業』事業者に採択されました。

STEAM×Britannica」はこちら https://www.britannica.co.jp/digital/steam/

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