働かないアリの存在意義とは?

 

「アリとキリギリス」というイソップ童話を読んだことはありますか? 子供のころ、絵本で読んでもらったという人も多いかもしれません。夏の暑い時期、冬に備えて一生懸命食べ物を運んでいるアリたちをよそ目に、キリギリスは秋まで楽しく、歌を歌って過ごします。やがて冬が来て、ひもじくなったキリギリスは、食べ物を分けてもらおうとアリの家に行きますが、アリたちは「なぜ夏の間にちゃんと働かなかったのですか?」と冷たく背を向けるというお話です。

この童話に象徴されるように、アリは「働き者」として描かれることが多いですね。実際にアリは、1匹で自分の体重の50倍以上の重さのものを運ぶことができ、集団ではもっと大きなものを動かします。しかし、実は巣の中にいるアリの半分は働いていないということを、みなさんはご存じでしょうか?

アリには、大きく「卵や幼虫の世話をする」「巣を守る」「食べ物を運ぶ」という3つの役割があり、これらの役割は専門化されています。そして、こうした役割は特定のアリによって指示が出されているわけではなく、個々のアリに遺伝的にプログラムされているそうです。つまり、アリは生まれたときから,与えられた1つの役割だけをずっとこなすように、最初から決められているのです。
ということは、巣の中に半数近くいる「働かない」アリは、やはり「働かない」ように、生物学的にプログラムされているのでしょうか? もしそうであれば、それは何のためなのでしょうか?

ブリタニカ・ジャパンは、経済産業省の「STEAMライブラリー」で、この「アリの集団(コロニー)」をテーマにしたSTEAM教材を提供しています。
「働かないアリ」についての研究論文を読んだり、自然から学んだことを応用して人間社会の課題を解決する「バイオミミクリ」という科学分野について学んだりしながら、
・社会的生物であるアリの1つの集団(コロニー)に、異なる役割があるのはなぜか?
・アリの社会と人間の社会の、類似点・相違点は何か?
・アリの行動から人間が学べることはあるか?
というアプローチで、「働かないアリ」と比較しながら、人間社会の中で「生産的ではない」と思われている人についても考察していきます。

詳しくは、経済産業省「STEAMライブラリー」のサイトでコンテンツをご覧ください。
STEAMライブラリー – 未来の教室

この教材に取り組めば、あなたの同僚や友人が仕事をさぼったり、イベントに協力的でなかったりする理由を、科学的・社会学的に解明できるかもしれませんよ。


ブリタニカ・ジャパンは、2020年度『経済産業省「未来の教室STEAMライブラリー事業』事業者に採択されました。

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