桜のあとのお花見

 

少し前に年明けにちなんで十干十二支を紹介(→干支と十二支)しましたが、それから早3か月が過ぎ、新年度が始まりしばらく経ちました。年明けから3月まではまさに光陰矢の如し、師走よりも早く感じるのは筆者だけでしょうか……さて、今年の桜(ソメイヨシノ)の開花は全国的に平年よりやや早く、3月17日に福岡から始まり、東京では3月20日に観測されました。東北地方や北海道など、まだこれから見頃を迎える地域もありますが、すでにお花見を楽しんだという方が多いのではないでしょうか。

 ところで、花見と言えば桜、があまりに象徴的なのでその陰に隠れがちですが、桜の後に見頃を迎え、見事な景観を見せてくれる花はたくさんあります。今回はそんな「桜のあとの主役たち」を紹介します。

フジ(藤) マメ科のつる性落葉低木で、ノダフジともいう。北海道を除く日本各地の山野に広く分布し、観賞用としても古くから庭園などで栽培されている。幹はつる状に著しく長く伸び、右巻きに他物にからみつく。葉は柄のある奇数羽状複葉で、4〜9対の卵形ないし卵状長楕円形の小葉から成り、葉質は薄く両面にわずかに毛がある。春に、枝先に長さ20〜40cmもある総状花序を多数垂下し、紫色の蝶形花を基部から次々に開く。

※「ブリタニカ・オンライン・ジャパン」より抜粋。「ブリタニカ・スクールエディション」にも収録されています。

 藤の花の見頃は一般的に4月中旬から5月上旬ですが、場所や種類によってはその後も見られます。全国各地に藤の名所はありますが、たとえば日本で唯一CNNによる「世界の夢の旅行先10か所」に選出された群馬県のあしかがフラワーパークでは、「ふじのはな物語 大藤まつり2022」が行なわれます。樹齢150年の大藤や栃木県の天然記念物に指定されている白藤のトンネルなど、見所が満載で、特にライトアップされたその絶景は、幻想的などという言葉では言い表せないほどの美しさです。

シバザクラ(芝桜)※フロックス 北アメリカ原産のハナシノブ科の1属で約 60種があり、花が美しいため観賞用に栽培される種類も多い。園芸界で通常この名で呼ばれているのはクサキョウチクトウ (一名オイランソウ)P. paniculataとキキョウナデシコ P. drummondii、シバザクラ(モスフロックス)P. subulataなどである。クサキョウチクトウは北アメリカ東部と中部に原産する多年草で、高さ 1m前後となり、長さ 10~12cmの披針形の葉を十字対生につける。

※「ブリタニカ・オンライン・ジャパン」より抜粋。シバザクラを含む総称である「フロックス」として収録されています。「ブリタニカ・スクールエディション」にも収録されています。

 芝桜の見頃は4月中旬からですが、今回ご紹介するひがしもこと芝桜公園は、北海道網走郡大空町にある全国有数の芝桜の名所で、5月上旬から6月上旬にかけて最盛期を迎えます。丘の斜面を覆いつくすピンクや白の花々はまさに圧巻です。花畑を歩いて下から見上げたり、展望台から全体を一望したりと、様々なアングルから楽しめるのが魅力です。キャンプ場や日帰り温泉、釣り堀などもあって家族で楽しめる公園です。

バラ (薔薇) バラ科バラ属の植物の総称。主として北半球に分布し、約 200種が知られる。香りのある美花をつけるものが多いので古くから観賞用として栽培され、品種改良により多数の園芸品種がつくられている。日本に自生するバラは約 10種で、ノイバラ (野薔薇)テリハノイバラ(照葉野薔薇)、モリイバラ、ハマナス(浜茄子) 、タカネイバラなどがよく知られている。園芸品種としてのバラは世界各地で改良されたもので、ヨーロッパ原産のものと中国原産のもの、それに両者間の交配種などで品種の数はきわめて多い。

※「ブリタニカ・オンライン・ジャパン」より抜粋。「ブリタニカ・スクールエディション」にも収録されています。

 バラは5月から6月と秋、10月から11月に見頃を迎えます。最盛期には全国各地でイベントが催されます。その中で今回は、広島県福山市の、福山バラまつりをご紹介します。福山市には、「ばらのまち福山」の歴史の中で誕生した「ローズマインド」という言葉があります。福山市を訪れた際には、きっと「思いやり・優しさ・助け合いの心」を表すローズマインドを実感できることでしょう。

ばらのまち福山について
温暖な瀬戸内海の中央に位置する広島県福山市。
潮待ちの港として古くより栄えた鞆の浦や、鎌倉時代に明王院の門前町として栄えた草戸千軒などを擁し、江戸時代には福山藩として文化・産業を育んできました。
しかし、1945(昭和20)年8月8日の大空襲によって市街地の約8割が焼失し、多くの尊い命が失われました。
戦後の混迷を抜け出せない中、1956(昭和31)年から1957(昭和32)年にかけて、南公園(現在のばら公園)に近隣の住民がばらの苗1,000本を植えました。
ここから、「ばらのまち福山」の歴史が始まりました。
現在では、市民や団体,事業者などと行政が手を取り合い、「世界に誇れるばらのまち」をめざし、福山ばら祭をはじめ、さまざまな活動を展開しています。
そこには、ばらを通じて“思いやり・優しさ・助け合いの心”を表す「ローズマインド」をはぐくんでいこうという想いがあります。
この”福山のこころ”を世界へ、次の世代へ、届けます。
※引用:福山市 ばらのまち福山ホームページ

 桜のお花見を十分楽しんだ人も、忙しくて機会を逃してしまった人も、まだまだ花は私たちを楽しませてくれますよ。さて、何を見に行きましょうか?


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