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【導入事例】科学への知的好奇心を引き出す、探究的な学びの設計とは。〜札幌日本大学中学校・高等学校〜

  • ブリタニカ・ジャパン

 

—— 札幌日本大学中学校・高等学校  本岡泰斗先生インタビュー

未来教育創造部SSH企画推進委員として、またGCコースや国際バカロレアの担当として、日々先進的な教育実践を展開している本岡泰斗先生。今回は、『ブリタニカ中高生版(以下ブリタニカ)』の活用方法や導入の経緯、そして実践に込めた思いについて、詳しくお話を伺いました。

 

研究を支える「信頼できる情報源」

この日の授業は、SSH(スーパーサイエンスハイスクール)コースに所属する高校2年生64名を対象に行われました。「SS未来創造Ⅱ」という探究授業の一環で、生徒たちはブリタニカを活用し、各自の関心に基づいて1枚レポートを作成します。

「この1枚レポートをわずか35分で完成できるのは、やはりブリタニカの情報が整理されていて、しかも引用のしやすさや画像の活用が可能だからこそです。科学論文のような正確な引用の練習にもなり、生徒たちは自然とアカデミックな姿勢を身に付けていきます。」と本岡先生。

評価基準も明確で、形式が整っていれば内容の良し悪しに関係なく評価対象とするため、生徒たちも安心して自由に好きなテーマについてレポート作成をしていました。

導入のきっかけは“質の高い引用”との出会い

「以前に、神奈川県のとある高校へ見学に行った際、生徒たちが書いたレポートを拝見して驚きました。多くの生徒がブリタニカを引用しており、その内容も非常に的確で質が高かったのです。」と語る本岡先生。信頼できる情報源を使って書かれたレポートの説得力に感銘を受け、自校でも導入を即決。1人あたりの費用もリーズナブルである点も後押しになったといいます。

それ以前は、専門性の高いウェブサイトや信頼性の不明な情報源を使っていたため、生徒たちは「それっぽい」情報を安易に引用してしまう傾向がありました。内容の理解が浅いまま形式だけを整えることが多く、また紙の書籍を使う場合は図書館への移動や資料の持ち運びに手間がかかり、学びの効率に課題がありました。

「ブリタニカを導入してからは、内容の信頼性が担保されたうえで、オンライン上ですぐにアクセスできることで、生徒の情報活用能力が格段に向上しました。」

 

「論文よりも読みやすく、教科書よりも広く深い情報が得られる「ちょうど良い」ツール」

「ブリタニカは論文よりも読みやすく、教科書よりも広く深い情報が得られるちょうど良いツールです。特に私がおすすめするのが英語版の『Britannica School』です。英語版なので英語で検索ワードをいれないといけないのですが、今は翻訳ツールも発達してるので、調べたいキーワードを日本語から英訳して検索することができます。そして『Britannica School』内には検索した記事を日本語に翻訳してくれる機能もあるので、英語が苦手な生徒でもスムーズに内容を理解できます。原文がしっかりしているので、そのまま使えるくらいかなりきれいな日本語ででてきますよ。出典も出してくれる機能もありますし、画像も充実しているので、視覚的にも訴求力のあるレポート作成が可能になります。」

 

ポイントは「早い段階から慣れさせる」こと。

「ここ数年使用してきて、生徒も使い勝手が良いと感じていると思います」と語る本岡先生。授業中に「情報が出てこない」と困る姿はほとんど見られず、それぞれの研究テーマに即した情報を主体的に集められるようになってきているとのこと。

特に意識しているのが「早い段階から慣れさせる」こと。はじめは教師の丁寧なサポートが必要ですが、一度自分で使えるようになると、生徒たちは自分の研究や課題に合わせて自然と活用するようになります。「生徒が“使わされる”のではなく、“使いたくなる”ように仕向けることが鍵です。」

また、教員自身も『Britannica IMAGEQUEST』を使って資料用の画像を探したり、事前に内容を確認するなど、授業設計の一部としてブリタニカを積極的に活用しているそうです。現在は主にSSHクラスでの活用が中心ですが、今後はより多くの学年・教科で活用を広げていきたいと語ります。

 

 

中学校での授業に込めた思い

「高校生だけでなく、中学校でもブリタニカは有効に機能しています。中学3年生の最初の理科の授業では、偉大な科学者について調べ、その科学者になりきって「未来の自分に手紙を書く」という授業を行いました。

科学者の業績を学ぶことを通じて、過去の蓄積が今の学問を支えていること、そして学ぶことが未来を創ることにつながっているという視点を持ってほしかった。」と本岡先生。科学者の視点から自分に語りかける手紙は、調査力や文章力だけでなく、自己理解や内省を深めるきっかけにもなります。

このような複合的な学習活動においても、ブリタニカの翻訳機能や豊富な画像・文献情報が大きな力となりました。この時も『Britannica School』を使ったのですが、英語が苦手な生徒でも問題なく使いこなせるため、探究的な学びを中学生から無理なく始めることができると感じています。」

 

情報リテラシーを育てるパートナーとして

「これは絶対あったほうが良いです!情報量はNo.1だと思います。特にSSH校や、探究的な学びを重視する学校では、実用性の高いツールだと感じています。もちろん、多種多様な分野を網羅しているので、理系にかかわらずどの学校・どの教科でも使えると思います。」本岡先生はブリタニカを「教科書より広く深く、論文よりやさしい」中間的な立ち位置の教材として高く評価しています。

「ブリタニカは、信頼性・利便性・汎用性を兼ね備えた、これからの教育現場に欠かせない学習パートナーとして、ますます多くの学校でその価値を発揮していくことでしょう。是非全国の学校へ広がっていくことを期待しています。」


『ブリタニカオンライン中高生版』は、中学校、高等学校など教育機関で広く利用されています。