【導入事例】埼玉県鴻巣市立赤見台第一小学校 様

 

市内全小学校でICT教材の「ブリタニカ・スクールエディション」を利用いただいている、埼玉県鴻巣市。2021年4月に1人1台端末を導入したばかりの赤見台第一小学校では、他校の先行事例も参考に、教員間での情報交換を頻繁に行い、導入半年足らずで非常に友好的に活用いただいています。「ブリタニカ・スクールエディション」を使用した1年生の生活科、4年生の理科の授業を拝見し、先生方にお話をうかがいました。

生活科:「おきにいりのずかんをつくろう」
めあて:デジタル図鑑を利用して、好きな生き物を見つけ、自分だけの図鑑を作る。
1年担任 武井 あずさ 先生

低学年にも使いやすく楽しめるブリタニカの図鑑

―今日は生活科の授業で「ブリタニカ・スクールエディション」を活用いただいていました。子どもたちはかなり使い方に慣れていましたね。

 今日で3~4回目でしょうか。まだ1年生ですが、家にPCやタブレットがあって、ある程度操作の仕方を分かっている子は多いようです。例えば、「ブリタニカ・スクールエディション」の図鑑には、ボタンを押すと生き物の鳴き声が出る機能をついていますが、このボタンを教員より早く見つける子もいたりします。

―デジタル教材を取り入れて、児童の様子に何か変化はありましたか。

 紙だと、探す時間が必要ですよね。特に1年生だと索引から自分で探すことも難しく、ひたすらページをめくっていったりします。デジタルであれば、ボタンを押せばいいので、探しやすく、効率的です。1年生にとっては、マウスでカーソルを移動させてクリックするというのもまだ難しいので、ボタンを押して検索していけるのはとてもいいと思います。

調べ学習は各自デジタルでアウトプットは紙ベース

―今日使われていたブリタニカの図鑑を導入されて、いかがですか。

 黒板でいくら絵を描いても限界がありますので、実際の写真や動画があるのはとてもいいですね。
 また、紙媒体の図鑑は冊数も限られていますので、どうしても数人で1冊になってしまいます。まだ1年生だと「僕はこっち見たいのに」とか、友だち同士で折り合いをつけるのが難しい子もいます。実際、授業の間で、そうした待ち時間は意外と少なくありませんでした。端末は1人1台あるので、チョウチョでもカブトムシでも、それぞれ自分の興味のあるものを探せるので、個々の指導には非常に向いています。

―今回の授業、最終的なアウトプットは紙ベースで、児童たちは画用紙に絵を描くのですね。

 低学年のうちは、実際に手を動かして書くことが大変重要ですので、アウトプットは画用紙に手書きになります。高学年では、パワーポイントで作成して発表するなどの手法もとっているようですので、児童たちの成長に合わせて、使い方を工夫する必要があるかと思います。

理科:「ものの温度と体積」
めあて:単元のまとめとして、関係する内容について自ら調べ、探究学習を行う。
4 年担任 茂木 勇人 先生

デジタル教材の導入で児童の集中力が向上

―児童たちは自分でどんどん進んで調べていっていましたね。

 調べ学習の授業でも、最初はある程度説明をしますが、あとは生徒が各自、自分の興味のあるものについて深く調べていきます。「ブリタニカ・スクールエディション」はきっちりまとめられているので、大変使いやすいですね。

―デジタル教材を取り入れて、児童の様子に何か変化はありましたか。

 少し授業に集中できない子もいるのですが、デジタル教材を使うと集中して取り組めているようです。
 もちろん紙の百科事典もじっくり取り組むにはいい教材ですが、「ブリタニカ・オンライン」は、リンクがたくさん貼ってあって、そこから自分でいろんなものを探し、その中から自分がまとめたいものを取捨選択して、どんどん掘り下げていけるのがいいですね。

先生方の準備、授業の組み立ても楽に

―先生方にとって、デジタル教材導入のメリットは何でしょうか。

 総合や理科の授業でよく使わせていただいていますが、「ブリタニカ・スクールエディション」で「あ、こういう内容もあるんだな」というのを事前に見て、授業を組み立てやすくなりました。準備もだいぶ楽になりましたね。学年ごと、教科ごとに分かれていますし、ワークシートも使わせていただいています。

 デジタル教材の導入前は、自分で本を持ってきたり、図書室の方に選んでもらったりして手間暇もかかっていました。数も限定されているので、授業でどのように使用するか工夫が必要でした。1人1台端末で、各自それぞれの手元に同じ教材があるのは大きいですね。

個別にサポートしつつ意欲関心を伸ばしていく

―今後、「ブリタニカ・オンライン」をどのように活用していかれますか。

 4年生になれば、PCの操作にも慣れていますので、自分たちでかなり深く調べていけます。授業では、社会や理科の調べ学習ではたいへん有効だと思います。協働学習で活用していきたいですね。多くの情報から自分で選択して課題にうまくつなげられる子、興味関心が広がり過ぎて脱線してしまう子など、さまざまです。教師は、児童の普段の様子を見てそれぞれの子への理解を深めた上で、いろんなことを知りたいという思いを大事にし、興味関心は伸ばしながら。個別支援が必要な場合はそれぞれに合ったサポートをしていくことが大切だと考えています。


ブリタニカ・スクールエディションは、小学校、中学校など教育機関で利用されているオンライン百科事典です。