STEAM活用事例インタビュー 兵庫県立兵庫高校〜生徒の視点から〜

 

この日、第1学年の全クラスで行われたのは、総合的な探究の時間「モビリティの調和:Lessen4 自動運転」。Lessen3までの内容をもとに、放送室と各クラスをオンラインでつなぎ、全クラス一斉に授業が開始します。スライドをもとに先生の話を聞いたり、スクリーンに映し出されたQRコードを読み取って2択問題に答えたりと様々な活動を行っていく中で、STEAMライブラリーのコンテンツ動画には、生徒たちもみんな集中して視聴。生徒たちにとってあまり身近ではなかった「自動運転」というテーマも、映像とともに学ぶことで大いに刺激を受けたようです。その後のグループディスカッションでも様々な視点からの意見が出され、教科の枠を越えた活気ある探究学習が、STEAMライブラリーのコンテンツによって実現されていました。

新しい社会課題から得る気づきや発見、ワクワク感

―「モビリティの調和」というやや難しそうなテーマでしたが、取り組んでみていかがでしたか。

松岡さん

松岡さん  この「モビリティの調和」では、今回は自動運転でしたが、前は船が題材になっていて、一見まったく関係ないような内容も、実はつながっているんだということがよく分かりました。

蓑津さん  自動運転について、これまではメリットしかないんじゃないかと思っていたのですが、今日の授業で、捉え方によってはデメリットもあると分かり、「あ、そうなんだ」と気づきを得られたのがよかったと思います。

柏木さん  とても楽しかったです。自動運転については普段の授業でも出てこないテーマですし、友達との雑談の中でも話題になることはなかったので、とてもいい機会になりました。

工藤さん  最初に自動運転と聞いたときには、技術的な話ばかりで難しそうだなと思っていたのですが、「トロッコ問題」なども出てきて、とても身近なことに感じて、考えやすかったです。

ディスカッションによってさらに広がる見方、考え方

柏木さん

―皆さん、概ね好印象を持たれたようですが、一番興味を持ったものや、これがよかったと思うことは何ですか?

柏木さん  動画の中で、自動運転のメリット、デメリットを再現した動画が分かりやすかったです。

松岡さん  動画の中だと、東京パラリンピックの選手村で自動運転車と選手が接触した事故、あれはすごく最近の話題でしたし、そこに技術や法律や、いろいろなことが絡んでくることも分かって面白かったです。

―一つの事象も様々な切り口で考えると、捉え方もまた変わってくる。そんなことが実感できたということでしょうか。

蓑津さん

工藤さん  それはグループディスカッションでも感じました。自分とは違った意見を聞くと、ああ、そういう考え方もあるんだと、すごく勉強になりました。

蓑津さん  リアルタイムの投票も面白かったです。それぞれスマホでQRコードを読み取って回答したら、その場で結果がすぐに出てきて盛り上がりましたし、「自分と同じ考えの人は○%なんだ」ってすぐに分かって、いろいろと発見もありました。

松岡さん  それぞれがレポートを書いて提出とかだったら、自分の意見だけで終わってしまうと思うのですが、みんなで話し合うことで、見方も広がったり、表現力が広がったりするのでいいんじゃないかなと思います。

少し先の未来、自分で課題を見つけ解決する手助けとなる学びに

工藤さん

―今日の授業のような「STEAM教育」は、日本でも今、国を挙げて推進しようとしています。皆さんの将来を考えたとき、どのように役立つと思いますか。

松岡さん  僕は以前、「ロボットには、いざというとき人間が止められる停止ボタンを絶対につけなければいけない」という話を聞いたことがあるのですが、それが今日の授業ともリンクしてとても面白かったです。教科の勉強だけでなく、興味あることを学ぼうと思ったときに、より関心が高まる気がして、楽しいと思います。

柏木さん  「モビリティの調和」と聞いて、最初は大学生になってから知るような知識、という印象があったのですが、授業を受けて、こうした少し難しそうなテーマでも、高校生のうちに知っておくことはとてもいいことだなと感じました。

松岡さん  社会がどんどんと変わっていく中で、自分たちはそうした時代の流れに乗っていくだけでなく、自分で課題を見つけて、それを解決していかなくてはいけないということがとてもよく分かりました。


ブリタニカ・ジャパンは、2020年度『経済産業省「未来の教室STEAMライブラリー事業』事業者に採択されました。

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