肉食をやめたら地球が救える?「ベジミート」は日本で定着するか?

 

牛のげっぷが地球温暖化を進めている―― そう聞いて驚く人は、少なくないかもしれません。でもこれは、ウソのような本当の話です。や羊など、食べ物を反芻して消化する動物のげっぷには、地球温暖化の原因となる温室効果ガスの1つであるメタンが含まれています。メタンには二酸化炭素の25倍もの温室効果があり、世界で排出されるメタンの20~30%が家畜のげっぷによるものといわれています。

環境意識の高まりから「地球のために肉は食べない!」と考える人が増えたことも一因となって、世界では動物肉の替わりになる植物ベースの「ベジミート」(「植物肉」や「代替肉」ともよばれます)の市場が急速に拡大しています。もちろん、肉を食べないベジタリアンやビーガンになる理由は、ほかにも、嗜好の問題や動物愛護の観点、健康上の理由、宗教上の理由など、いろいろあります。

日本では過去2年間で、ビーガン食を提供する飲食店の数が400店から1000店に急増したそうです。だんだん身近になってきているので、ファーストフード店で大豆ミートのハンバーガーを食べてそのおいしさに驚いたという人や、大手スーパーで売られている「ベジミート」で焼き肉を食べたことがあるという人もいるかもしれません。

環境に優しく、動物を犠牲にすることなく人間に必要な栄養が摂取できる「ベジミート」。さらに、世界の食糧危機の解決策として期待する声もあり、「ベジミート」は地球規模のさまざまな課題を解決してくれる救世主のような存在に思えます。なにより、「植物からつくられた肉」というのは、いかにも健康に良さそうです。しかし本当にそうなのでしょうか?

「ベジミート」は、肉のような見た目と味を再現しようと高度に加工された食品なので、実際は、植物肉バーガーのほうが牛肉バーガーより多くの飽和脂肪酸や塩分を含んでいるという場合もあるそうです。加工の過程で植物の栄養素が損なわれたり、微量の化学物質が付着したりするという可能性もあります。

ブリタニカ・ジャパンでは、そのような「ベジミート」のメリットとデメリットを押さえながら、「街のメインストリートに、ベジタリアン向けのレストランを開いて成功するには?」という課題について考えるSTEAM教材を、経済産業省の「STEAMライブラリー」で提供しています。

・植物肉に使用される作物にはどのようなものがあるか?

・植物肉を生産する過程での環境面・経済的な課題とはなにか?

・植物肉の生産に活用されるテクノロジーやイノベーションにはどのようなものがあるか?

など、植物肉の生産を中心に、さまざまな観点から「ベジミート」について掘り下げ、最後は「ベジタリアン向けレストランを開業するための事業計画を作成する」という学習活動につなげます。

・レストランのコンセプトは?

・期待される顧客層は?

・アピールしたいレストラン独自のメニューは?

・セールスポイントをどのように伝えていくか?

などを、異なる立場のさまざまな視点で検討し、事業計画をまとめていきます。詳しくは、経済産業省「STEAMライブラリー」のサイトでコンテンツをご覧ください。

STEAMライブラリー – 未来の教室「ベジミート」

世界で急成長する市場も、日本ではまだ、「ベジミート」と聞いてピンとこない人も多いはず。あなたが新しく開くレストランを人気店にすることはできるでしょうか? 日本に「ベジミート」は定着するでしょうか? 環境問題や食糧問題など、持続可能な開発目標〈SDGs〉について探究しながら、社会に出たときに必要となるビジネススキルもこの教材で養いましょう。


ブリタニカ・ジャパンは、2020年度『経済産業省「未来の教室STEAMライブラリー事業』事業者に採択されました。

STEAM×Britannica」はこちら https://www.britannica.co.jp/digital/steam/

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